捨てていた熱を回収して活かす。廃熱ボイラが実現する「活エネルギー」。

エネルギーを余すところなく活かす「活エネルギー」。その発想からミウラは「廃熱ボイラ」の開発に力を注いできました。捨てていた熱を蒸気エネルギーに替える廃熱ボイラは、利用施設によって排出される熱の温度、量などが異なるため高度な分析が求められ、オーダーメイドに近い製品と言われています。ミウラは数千台もの実績を通じて幅広い対応力を磨くことで、わずか数年で初期投資費用を回収できる高効率な廃熱ボイラの開発に取り組んできました。そうしたノウハウや技術力をご評価いただいたのが、下水汚泥を乾燥、炭化しバイオマス燃料としてリサイクルしているウェストバイオマス様です。廃熱ボイラを要とした独自システムは、同業種施設の約2.5倍もの熱回収率を実現しています。

資源が少ないこの国を支える、未利用熱の活用という解決策。工場にも地球にもやさしい未来、ミウラは活エネルギーでめざします。

炭化炉からの廃熱を廃熱ボイラKS-Fが回収し、乾燥工程で使用

株式会社ウェストバイオマス 様

株式会社ウェストバイオマス 様

山陰の秀峰・大山と日本海が望める鳥取県境港市に工場を構えるウェストバイオマス様。捨てられているものを活用しようという思いから社名に「Waste」を冠し、下水汚泥を乾燥、炭化させ、製鋼保温材やバイオマス燃料としてリサイクルする事業に取り組んでいます。産業廃棄物処理事業に携わっている三光株式会社様や総合商社の豊田通商様、医薬品の日本臓器製薬様と協力し、民間企業が有するノウハウを駆使して先進的な汚泥炭化燃料化システムを構築。そのシステムをミウラの廃熱ボイラが支えています。

株式会社ウェストバイオマス 山陰工場

設立/2013年 所在地/〒684-0074 鳥取県境港市潮見町2-2

株式会社ウェストバイオマス 山陰工場様の導入機器一覧

ボイラ関連機器

▲ページトップへ

蒸気利用にこだわった、省エネ重視の独自システムを構築。

この方にお話を伺いました 株式会社ウェストバイオマス 代表取締役 三輪 昌輝 氏

なぜ下水汚泥の資源化に取り組んでいるのか?

汚泥は一般的に各自治体が持つ焼却施設で処理されるものです。しかし、最近では多くの処理場で焼却設備の老朽化が進み改修の必要性に迫られながら、費用負担の面から設備の更新が難しい状況でした。そのため処理できる場所へ持っていくという発想になり、このあたりでは山陽地方にまで運んでいました。とはいえ、利便性やコストの面からやはり地元で汚泥を処理したいというニーズが高まり、そうした後押しを受けて取り組み始めたのです。

民間主導での汚泥処理は珍しいのでは?

自治体主導の施設だと、たとえば限られた地域の人しか使えないといった制約を無視できません。行政主体もひとつの方法ですが、産業廃棄物は日々排出されるものですから、ローコストで安全に処理できるのが当たり前になってほしいという思いがあり、民設民営で自治体に委託してもらうモデルを実現しました。下水道処理施設は全国一斉に整備されたため、どこも対応年数が終わり「どうしよう」という時期を迎えているのが現状です。もっと安価に、もっと有効に汚泥を処理したい自治体や民間企業から相談を受けたら積極的にお手伝いしたいとも考えています。

どのように汚泥を処理しているのか?

環境保全に配慮した、独自の汚泥炭化燃料化システムです。特徴は大きく2つ挙げられます。まず汚泥を炭化する技術です。単に炭化するだけでなく、製鋼保温剤やバイオマス燃料といった資源として再利用できます。2つ目が省エネのために蒸気利用にこだわった点です。炭化工程の前に含水率80~85%の汚泥を約25%にまで乾燥させる工程がありますが、主流なのは重油を焚いて熱風で乾燥させる方法です。私たちは炭化炉のエネルギーを廃熱ボイラで回収して活用し乾燥しています。乾燥工程において化石燃料を一切使わないことで、環境負荷低減への貢献をめざしています。

ウェストバイオマスの製品。用途に合わせて炭の大きさを調整

廃熱ボイラKS-Fは外部設置。排熱量が多く、温度が高い場合に最適

ウェストバイオマス用に煤(すす)の回収箱を設置。お客様のご要望に合わせた提案を行う

独自の汚泥炭化燃料化システムの処理フロー

▲ページトップへ

熱回収率25%達成を支える、ミウラの優れた技術力。

ミウラの製品はどんな役割を担っているのか?

コストといった経営的な視点はもちろん大切ですが、より重視したのはエネルギーのムダを作らないことです。そのため廃熱ボイラはプランニングの時点でシステムの要だと考えていました。というのも炭化炉からの熱を二重利用しているからです。低圧の蒸気は乾燥工程に、中圧の蒸気は自家発電機用に使っています。環境省が定めた基準をクリアしている熱利用施設は通常、約10%の熱回収率を得る必要がありますが、私たちは25%もの数値を実現し「高効率熱回収施設」として補助金を受給しました。その高い熱回収率は二重の蒸気利用ありきですし、それを支えているのがミウラの優れた技術力だと評価しています。蒸気ボイラはバックアップの目的で導入しました。

ミウラを選定した理由は?

回収する熱が個別に大きく異なるため廃熱ボイラはオーダーメイドに近いと聞いていましたので、導入前にあらゆる状況を想定して多くの質問を投げました。もちろん廃熱ボイラの実績は重視しましたが、そうしたやりとりを通じて幅広い対応力を実感したのです。またアドバイスをいただくこともあり、安心して任せられると思いました。

導入後の評価は?

安定したパフォーマンスを発揮してくれているので満足しています。以前、人的なミスで廃熱ボイラの設定を初期状態に戻してしまい運転を制御できなくなったことがありました。夕方17時くらいにミウラに連絡したのですが、岡山からすぐにメンテナンスの方が駆けつけてくれ、次の日の朝には稼働していました。メンテナンスにも安心感を感じていますし、運用に手間もかからず助かっています。

今後のミウラへの期待は?

作ったエネルギーをムダなく活用するミウラの「活エネルギー」に強く共感しています。私たちも余剰熱を捨てずに有効利用したいと思い、このようなシステムを構築しました。この考え方をさらに発展させていただき、ミウラならではの環境配慮型の製品を開発してほしいと期待しています。

島根から中部地方までの人口に相当する、140tもの汚泥を処理可能

乾燥工程におけるバックアップ用の蒸気ボイラAI-4000

環境省により「高効率熱回収施設」の認定を受け補助金を受給

▲ページトップへ

技術。営業。メンテナンス。総合力を駆使して、お客様の満足をめざします。

お客様のきめ細やかなご要望にしっかりお応えしたい。そのためにミウラは各専門領域でノウハウや経験を蓄積し、それらを有機的に統合した「総合力」にこだわっています。お客様や時代に求められるニーズを先取りして新しい製品の開発に取り組む「技術」。お客様の課題、そして将来を見据えて、多彩な製品から最適な解決策を提示する「営業」。製品導入後の安心を支える、1,000名以上のサービスエンジニアからなる「メンテナンス」。それぞれが専門分野を深めて能力を発揮するだけでなく、それらを柔軟に連携させて総合力に優れたサービスを提供する。それがお客様のベストパートナーをめざす、ミウラ独自のソリューションを支えています。

ボイラから水処理機器、メディカル機器まで。多彩な分野の製品を提供できる技術力 日本全国約100ヵ所の営業拠点を通じて、お客様の幅広いニーズに対応できる営業力 1,000名を超える専門家が活躍。迅速かつ的確なサービスを提供できるメンテナンス力