私が、ワク沸クミウラです。 ワク沸クを大切にする、ミウラ人の情熱をご紹介します。

  • 1.未利用熱を活かす挑戦
  • 2.世界中の海を守る決意
  • 3.暮らしを変える水の探究
  • 4.工場の安心を支える使命
  • 5.省エネを先導する熱意
  • 6.世界に広がるものづくり精神

航海中の船も、海の生き物も、安全がいちばんです。

環境問題の解決を担う、バラスト水処理装置の開発。

1.海の生物を守るバラスト水処理装置

バラスト水問題をご存知ですか。積み荷を降ろした船はバランスを保つために海水を取り込むのですが、その水を異なる海で排出すると、微生物などが排水地の生態系に影響を与えてしまいます。それを防ぐために、近い将来すべての船に搭載が義務づけられているのが「バラスト水処理装置」です。その開発に舶用機器に40年以上携わるミウラも取り組んでいます。私がHKの開発に参加したのは2013年4月からでした。すでに2年間以上の開発期間を経て、船上試験を控えた時期のことです。

それまでの私の業務は船舶用製品のマイナーチェンジやモデルチェンジ、新製品開発などにおける設計でした。当然、最初はバラスト水処理装置についてわからないことが多く、図面の読み込みや部品の組立て、分解をくり返すことから取り組んだのです。一つずつ納得できるまで時間をかけて理解を深めていき、2013年5月からは船に試験機を搭載する船上試験を任されることに。微生物を捕捉する独自開発のフィルタや、水処理技術を活かして紫外線による殺菌を行うUVリアクタなど、重要な性能を確認する目的でした。

ミウラのバラスト水処理装置HK

2.波乱含みの船上試験

波乱含みの船上試験

内航船の後は、外航船での船上試験へ。日本を出てアメリカ、カナダを巡る船なのですが、実際の使用状況を想定したデータが取れるため、製品化の重要なポイントになりました。

まず博多、岡山、東京を回る内航船に装置を搭載し性能を試験しました。改善点を踏まえ実際の製品にフィードバックするのが私の役目です。そのため水温やポンプの圧力値などを詳細に記録する必要がありました。ときには徹夜でノートを取り続けていましたね。

とはいえ、このころは開発段階のためトラブルもしばしばでした。電源を入れても稼働しない事態も…。電話で上司に報告しましたが、「がんばれ」と(笑)。社員一人ひとりが普段から自由に仕事をやらせてもらえる分、その責任は少なくありません。最初はトラブルの度に焦りましたが、製品を分解して部品を替えたりして、次第に自分一人で冷静に対処できるようになりました。

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船上試験で気づかされた、お客様の手間を削減する重要性。

気づいたのはお客様視点

5週間にも及ぶ長期間の船上試験では、私の他に一人日本人がいるだけで、あとはすべて海外の方でした。最初は緊張もしましたが、気さくな人ばかりでとても居心地が良かったです。そうした方々と接しているうちに気づかされたこともあります。それは船員の方にとって、バラスト水処理が新たな負担になりかねないということです。

船員の方々とふれあうことで、お客様の立場になって製品を見つめ直せました!
採水時および排水時の水の流れ

もちろん採水時に微生物を捕捉するミウラ独自のフィルタ技術には自信を持っています。しかし、その性能維持にはフィルタの目詰まりを防ぐ洗浄作業が必要です。それは私自身が経験して面倒だと思うくらい手間でしたね…。「どれほど地球にやさしくても、船員の方の負担になるのなら製品は普及しない」と強く思ったんです。そこで船上試験が終わってから、フィルタの自動洗浄を社内で提案しました。

使いやすさから生まれた機能

性能向上に妥協しない社内の風土もあり、フィルタを自動で多段階に洗浄できる機能は採用になりましたね。試行錯誤の末、最終的にはボタンひとつで、フィルタエレメントを高圧噴射洗浄することでクリーンに保つ機能に辿りきました。

そしてHKの開発に携わってから初めてお客様の試運転に立ち会う日がやってきました。恐るおそる「ご満足いただけるものになっていますか?」とお聞きすると、笑顔で「大丈夫だよ」と言ってもらえました。やっぱりお客様の要求した性能に仕上げられたときの歓びは格別だし、大きなやりがいを感じましたね。

今の目標は、地球にもお客様にも貢献できる製品として、HKを世界中のお客様にお届けすることです。私は商船大学に通っていたころから船が大好きなので、今後も舶用機器に携わっていきたいと思っています。今回の体験を大切にし、特にお客様の立場になって考えられる設計者になりたいですね。

HKは、世界中のお客様におすすめできる自信作です!
田村が提案した自動洗浄機能を搭載したバラスト水処理装置HK
独自に開発したフィルタと紫外線による殺菌を組み合わせたクリーンなタイプです。2つのミウラ独自の技術を駆使し、海の生態系維持に貢献します。
生態系に影響を与えず殺滅処理できる、UVリアクタ
「仕事中はいつもヒヤヒヤしている」と語る取材対象者。
その話を聴いてみると、いつの間にか、
ワク沸クしている話になっていたり…。
そんな取材時のヒヤヒヤエピソードをご紹介します。
子どもがパパの顔を忘れてヒヤヒヤ!? 外航船の食事にヒヤヒヤ!? 日本一大きな巡視船でヒヤヒヤ!?
3人もの子どもがいるが、長い航海から帰ってくると「だれ?」という顔をされることも(笑)。でも、子どもと遊んでいるときがプライベートで一番ワク沸クする時間なのだとか。 今回ご紹介した外航船では、食事が口に合わない恐れからカップ麺を大量に持ち込んだとのこと。しかし想像以上においしいご飯を堪能でき、荷物を減らすためにカップ麺を食すはめに(涙)。 高校時代に海上を悠々と進む船を見て、その憧れから商船大学に通った根っからの船好き。一番ワク沸クした仕事は、仕事の受注をきっかけに日本一大きな巡視船を見学できたこと。
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万が一のときも安心!世界中の船を支える、ミウラの舶用技術

ミウラの舶用機器はバラスト水処理装置に留まりません。40年以上前から舶用機器に携わり、舶用補助ボイラをはじめ、熱媒ヒータや船上焼却炉、そして造水装置など、技術の幅を着実に広げてきました。今では日本全国のみならず、世界各国のお客様にもご利用いただいています。ボイラや水処理機器同様、舶用機器においてもメンテナンスはミウラの強みです。
すべて自社開発製品にこだわり、パーツ供給までサポート。中国、東南アジア、アメリカ、ヨーロッパなど拠点を徐々に増やし、万が一のときもグローバルに対応できます。
海の上でも陸と変わらない安心感をお届けしたい。ミウラは、これからも世界中の船の安全を支えていきます。

ミウラの主な舶用機器

メインエンジンの廃熱を回収する 舶用立形水管式コンポジットボイラGK 固形廃棄物を一度に処理できる 船上焼却炉BGW-N
起蒸時間の短さも魅力 補助ボイラHB 純度の高い蒸留水を造水する 造水装置WM

訪船実績値