Zボイラ
から
ミウラは始まりました

1956年、三浦保は新規事業としてボイラの開発を開始し、1959年に小型貫流ボイラZP型「Zボイラ」が完成しました。アルファベット順最後の文字「Z」には「最終、これ以上のものはない」という意味が込められています。
ZP型は、小型でコンパクト、価格が安く、誰でも簡単に運転できることから、中小企業のお客様に「先見力」と「創造力」を持ったボイラとして爆発的な支持をいただきました。
それから半世紀の間、ミウラは新しい挑戦を重ね、ボイラ業界にイノベーションを起こしてきました。
ここではミウラの起源となったボイラについてお伝えします。

Zボイラ
CHAPTER.01

ボイラとは?

ボイラは、密閉された容器の中に水を入れて加熱し、
蒸気や温水を作り出す機械です。

ボイラとは?

第一次産業革命にボイラが誕生

ボイラの誕生は古く、18世紀の第一次産業革命にまでさかのぼります。
それまで手作業で行なっていた綿織り物などの仕事が機械化。
さらに、それらの機械を動かす動力として蒸気(ボイラの原型が誕生)が利用され、生産力向上に貢献しました。
また、ボイラをもとに、蒸気機関が開発され、交通機関へ応用されたことで、遠くまで効率的に人やモノを輸送できるようになりました。

蒸気機関は内燃機関へと移り変わりましたが、ボイラは今も熱源の主役として様々なところで活用されています。

蒸気機関

小型貫流ボイラが
産業用ボイラの主流へ

発電事業等大容量タイプを除いた産業用ボイラ市場では、炉筒煙管ボイラや水管ボイラが主流でしたが、1959年に貫流ボイラが誕生し約半世紀の間に産業用ボイラ市場の約8割が貫流ボイラに移行しました。
現在、国内で使用される貫流ボイラの約6割をミウラのボイラが占めています。

国内の業界シェア

※発電用を除く(2019年3月自社調べ)
ボイラ市場 炉筒煙管ボイラ 水管ボイラ 貫流ボイラ
国内の蒸気ボイラ市場 国内の貫流ボイラ市場 炉筒煙管ボイラ 水管ボイラ 貫流ボイラ
CHAPTER.02

蒸気は何に使われるの?

蒸気は、水を蒸気にするために加えられた熱量を蓄え、
熱エネルギーとして様々な用途に利用できます。

MIURA作業員

蒸気のメリットは?

身近な水が原料になる 圧縮して送ることができる お湯に比べて約6倍の熱エネルギーが蓄えられる 水が原料なので毒性も燃焼性もなく安全・衛生的 水に戻っても再利用できる

蒸気はどこで使われているの?

給湯・暖房

蒸気がつくる温水で温度と湿度が保たれ、ビルや工場の環境を快適にコントロールします。

給湯・暖房

調理

解凍、加熱処理、殺菌まで、蒸気によって厨房作業の効率を向上させます。

調理

醸造・化学

安全な蒸気が、お酒造りや化学工場の蒸留工程で活躍しています。

醸造・化学

殺菌・滅菌

高温の蒸気が、食品の殺菌や医療器具を滅菌し、清潔で安全な環境を守ります。

殺菌・滅菌

ランドリー

蒸気が衣類の汚れを落とし、ふんわり乾燥、きれいな仕上がりに。

ランドリー

エアコンプレッサ

蒸気を駆動エネルギーに変えてエアをつくるので、駆動電力が不要。

エアコンプレッサ

遊園地

蒸気のケムリが、遊園地のアトラクションの演出に一役買っています。

遊園地
CHAPTER.03

ミウラのイノベーション

ミウラは業界に先駆け、
様々なイノベーションを起こしてきました。

女性

ボイラ性能の追求

小型貫流ボイラは、法的に圧力が10kgf/cm2以下、伝熱面積が10m2以下と定められています。その規定の中でエネルギーを無駄なく作り出すために、ミウラはボイラ効率を向上させる取組みを続けてきました。
ボイラ効率80%だった初号機ZP型から、今ではボイラ効率98%にまで進化し、運転条件により排ガス中の潜熱まで回収を行うためシステム効率100%を達成しています。
さらに環境に配慮した低NOx化も進み、国内のみならず世界の環境問題に貢献しています。

貫流ボイラの進歩

貫流ボイラの進歩

ボイラ性能を高い水準で保つ
メンテナンス

高性能ボイラは精密機器です。お客様に安心して長くお使いいただくため、ボイラのメンテナンスは必要不可欠です。ミウラ独自のメーカーメンテナンスを行うことで、トラブルを未然に防止するとともに、高い水準で安定した性能を維持することが可能です。
さらに機器を通信でつなげることで、24時間365日安心のオンラインメンテナンス®を提供しています。

1969年 1972年 1988年

ZM契約 (有料メンテナンス点検制度)の開始

ZM契約 (有料メンテナンス点検制度)の開始

ZMP契約制度を開始

ZMP契約制度を開始

蒸気ボイラAI型が発売され、
オンラインメンテナンスを開始

蒸気ボイラAI型が発売され、オンラインメンテナンスを開始
1966年

ZM契約 (有料メンテナンス点検制度)の開始

ZM契約 (有料メンテナンス点検制度)の開始
1972年

ZMP契約制度を開始

ZMP契約制度を開始
1988年

蒸気ボイラAI型が発売され、
オンラインメンテナンスを開始

蒸気ボイラAI型が発売され

24時間365日安心の
オンラインメンテナンス

24時間365日安心のオンラインメンテナンス 24時間365日安心のオンラインメンテナンス

MI(多缶設置)システムの開発

産業用ボイラ市場を小型貫流ボイラに入れ替えた立役者がMIシステム(エムアイシステム®)と言えます。設備投資はピーク負荷でのボイラ容量が必要ですが、工場のボイラは常に全能力で運転するわけではありません。
例えばピーク負荷の蒸気容量が8t/hの場合、旧来は8t/hボイラを設置していましたが、MIシステムにより2000kg/h小型貫流ボイラを4台設置することで、必要な容量だけボイラを稼動させることが可能に。
MIシステムは、大幅な省エネルギーに貢献しているのです。

MI(多缶設置)システムの開発
低負荷時に無駄が生じる 必要な分だけ稼動。省スペース化も!

次世代エネルギーを手に入れる

ボイラ室のイノベーションにとどまらず、トータルソリューションで工場や施設全体のエネルギーロスを見直すことで、ボイラ単体では実現できなかった更なる効率化を実現。
多くの工場で見られるフラッシュ蒸気、廃温水、排ガス、ボイラ水処理を徹底的に見直し、有効活用することで省エネとCO2削減に貢献しています。
さらに、CO2排出ゼロのクリーンエネルギーとして注目されている水素を燃料とするボイラの開発を行い、2017年1月に日本で初めて 100%水素燃焼が可能な製品を商品化しました。 ※三浦工業調べ

未利用熱活用ヒートポンプ VH-15WW
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VH-15WW
水素燃料ボイラ SI-2000AS
水素燃料ボイラ
SI-2000AS
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