アンモニア混焼

アンモニア(NH3)は、単体では水素と同様、燃料中に炭素(C)が含まれないことから燃焼時に二酸化炭素を発生させないため、将来の脱炭素化のためのクリーン燃料として期待されています。
アンモニア(NH3)+酸素(O2)=窒素(N2)+水(H20)

アンモニアのメリットと活用見通し

  • 燃焼時にCO2を発生させない燃料であり脱炭素化に貢献が可能です。
    また、安価で運搬や貯蔵が容易であり既存の設備を利用しやすい燃料として期待されています。
  • クリーンアンモニアのサプライチェーン導入拡大が計画されています。
  • 海外からの水素調達のキャリアとしてのアンモニアと大型火力発電所向けの混焼利用目的など多くの計画が発表されています。

アンモニア燃焼の課題

  • 燃料中に窒素分(N)が含まれることから、NOxが発生しやすく、低NOx燃焼技術が必要とされます。
  • 不完全燃焼時には温暖化係数の高いN2Oが発生する可能性があります。
  • アンモニア自体に毒性があるため、取り扱いには注意が必要になります。

※これら課題を解決することで、安価なCO2フリー燃料が活用できるようになります。

ハブ基地を中核とする拠点構想

共同研究の状況

中部電力
アンモニア混焼でのCO2削減技術を確立する
  • 三浦工業サイトでの要素試験データを元に、2024年度より中部電力株式会社様の技術開発本部にて、都市ガス・アンモニアの混焼ボイラを想定した商品化研究を行う予定です。
  • ボイラ規模、燃焼性、排ガスエミッション、アンモニア貯蔵量等、将来の製品化を考慮して評価試験を行います。

アンモニア混焼試験例

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