~カーボンニュートラルへの取り組み~
サステナブルな未来のために、ミウラは何ができるのか。
脱炭素社会に貢献する最新技術の追求はもちろん重要なことですが、
まずはお客様の「今」を支えていくこと。
一足飛びに脱炭素社会にシフトすることはできません。
お客様の必要な温度と熱量を見極め、適切な「熱」を見定めながら
徹底的に省エネを提案しています。
そしてエネルギー消費量を減らし、CO2排出量を減らすことで、
脱炭素社会に向けたハードルを下げていきます。
ミウラは、クリーンで適切な熱エネルギー供給を実現していきます。
とは
熱は私たちの暮らしをあらゆるシーンで支えています。工場や商店などものづくりの現場においても広く使われ、欠かすことができません。しかし、日本で排出される二酸化炭素約11億t※のうち、約1/3が産業利用。そして、その産業利用の排出量の約60%が熱利用によるものです。つまり、脱炭素に近づくためには、熱のムダを省かなくてはなりません。熱は、脱炭素社会の実現を大きく左右するエネルギーなのです。
ちなみに、産業部門における熱利用で排出される二酸化炭素のうち、約9%はミウラがお客様に納めたボイラからの排出。約2,000万tのCO2排出量をどういう形で減らし、またゼロにするのか、これが私たちミウラの大切な役割だと考えます。
18世紀の近代産業は、熱を作り出す蒸気ボイラの発明から始まりました。熱を安全に供給でき、またエネルギーを容易にコントロールできる。その特長から、蒸気は産業のあらゆる現場で活用されるようになり、そして今の豊かな暮らしにつながりました。産業の熱においては、21世紀の今も蒸気ボイラが活躍をしています。そのような中で、伝統的なボイラ技術をより安全な形でお届けするのが私たちミウラの役割です。
また、麺を茹でるラーメン屋と鮮度にこだわる寿司屋では求められる熱が異なるように、業界や企業ごとに「熱の需要」は異なります。積み重ねた経験から、温度と熱量の関係を熟知し、温度コントロールに長けたミウラだからこそ、お客様ごとの適切な熱を見定め、お届けすることができるのです。
なぜ、カーボンニュートラルはなかなか進まないのか。理由は二つあります。一つは、技術革新に時間がかかるため、ロングタームでの取り組みになること。もう一つは、脱炭素化は高コストになりがちという事実。熱ソムリエであるミウラは、既存の設備を活かしながら、コストの上昇を抑えた低炭素を着実に実行することをご提案します。2050年のカーボンニュートラルはもちろん、国が提唱する2030年までの目標である46%削減(2013年比)をサポート。熱の扱いに長けたミウラが可能にします。
年に向けて
STAGE1
お客様の既存設備の活用とエネルギー転換の速度のバランスを取りながら、環境負荷低減を目指しましょう。
水素はもちろん、
CO2を出さない燃料への対応
未来を叶える、今の技術
燃焼時の生成物が水のみのため、燃焼時のCO2排出はゼロです。さらに、「熱変換」という強みを活かして、メタネーションなどの新燃料に対応したボイラの開発にも取り組んでいきます。
太陽光・風力・バイオマス・水力・地熱など自然を利用したグリーン電力を活用し、蒸気のカーボンニュートラルを実現します。
多様多彩なエネルギー源!
ガスから電気も作れるように
都市ガスを燃料に電気を生みだす燃料電池(モノジェネレーションシステム)。ミウラは東京ガス株式会社様と共同で、世界初となる発電効率65%のSOFCシステムの開発に成功しました。従来のLNG火力発電よりも高い発電効率を有した分散型電源です。
年に向けて
STAGE2
既存の燃料を利用しつつCO2排出量を低減する手法としてCO2の分離回収・活用・貯留(CCUS)が注目されています。
ボイラ等の排ガスからのCO2回収技術の開発、CO2利活用の方法の検討に取り組んでいます。
既存のガスインフラを活用しながらクリーンな水素製造を可能にする技術です。蒸気ボイラをはじめ、産業熱の脱炭素化に貢献します。
アンモニア(NH3)は、単体では水素と同様、炭素(C)が含まれないことから、燃焼時の二酸化炭素発生がありません。将来のクリーン燃料として期待されています。
アンモニアをより燃えやすい燃料組成に変換して活用する取り組みです。排ガス中に二酸化炭素が出ないうえ、低Nox化・無毒化を実現し、高い安全性の実現を目指します。
空気中の窒素を加熱する必要がないだけでなく、ボイラという熱交換器自体が不要になるため、将来の「高効率で超コンパクトな蒸気発生器」として有効とされる研究です。
水素を使った新たな熱発生反応で、莫大なエネルギーを取り出すポテンシャルがあると考えられています。