酸素水素燃焼

酸素と水素の燃焼で発生するのは水のみのため、高温の過熱蒸気を生成することが可能です。
水を添加していくと過熱蒸気から飽和蒸気に近づけることが可能です。
従来の空気中の窒素を加熱する必要が無いだけでなく、ボイラという熱交換器自体が不要になるため、将来の「高効率で超コンパクトな蒸気発生器」としての研究を行っています。
酸素(O2)+水素(H2)+水(H20)=蒸気
現行 空気・水素燃焼、熱交換方式 新技術 酸素・水素燃焼、直接方式
高圧の酸素・水素が活用できる場合にはメリットが大きい

使える蒸気にするためのポイント

  • 余剰の酸素、水素の混入を出来る限り減らすこと(蒸気の質の低下を防ぐ)
  • 放熱を抑えること(放熱によるエネルギーロスを減らす)
  • 高圧の酸素と水素を安価に入手する
  • 保圧すること(所定の圧力を維持すること)

共同研究調査の状況

  • NEDOの委託調査にて産総研をはじめとするグループにて実施
  • 「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業/総合調査研究/酸素水素燃焼技術の熱需要への応用に関する調査研究/酸素水素燃焼用マルチクラスターバーナの研究開発」

    参画団体

    • 国立研究開発法人 産業技術総合研究所(幹事)
    • 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構
    • 国立大学法人 東京工業大学
    • 国立大学法人 大阪大学
    • 一般財団法人 カーボンフロンティア機構
    • 大陽日酸株式会社
    • 三浦工業株式会社
  • 産総研グループが保有する酸素水素燃焼技術を応用した産業用の熱源としての検討