このたびミウラート・ヴィレッジでは、「正統の探求・陶の奇才 池西剛展」を開催いたします。
池西氏は1961年大阪府に生まれ、各地にて日本、朝鮮、中国の陶磁を学び、1993年愛媛県今治市に築窯、「不言窯」と命名し、その後団体に属することもなく、この愛媛の地で制作を続けてこられました。
池西氏が手がけるやきものは信楽焼、備前焼、高麗茶碗、黄瀬戸、瀬戸黒、黒高麗、唐津、白磁など多岐にわたりますが、どの分野においてもその作品からは池西氏の類いまれなる才能と、陶磁に向き合う真剣な眼差しと姿勢を垣間観ることができます。
池西氏にとって古陶磁の忠実な再現は単なる初歩的な基礎技術であり、その作品は、あえて古典的な姿を規矩とするなかに古今東西さまざまな分野の美の要素を融和させることを主眼としており、その上でやきものにおける普遍的な美、ひいては日本の美や思想の正統を探求し続けることを目的とされています。
この展覧会では、池西氏の作品と、その「座傍の師」であり制作の基盤ともなっている氏の蒐集品の一部をあわせて展示いたします。是非この機会に多くの方にご覧いただければ幸いです。
展覧会名 | 正統の探求・陶の奇才 池西剛展 |
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開催期間 | 2011年10月16日(日)~11月27日(日) |
開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:45まで) |
休館日 | 月・火曜日(祝日は開館) |
主催 | ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館) |
協賛 | 株式会社ミウラ |
協力 | ギャラリーラボ、ギャラリーかわにし |
後援 | 愛媛県教育委員会、松山市教育委員会、愛媛新聞社、南海放送、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、愛媛CATV、FM愛媛 |
入場料 | 一般600円(前売り400円)、高大生300円、中学生以下無料 |
オープニングイベント
10月16日(日)
午後2:00~2:45
「同時代のやきものとヨーロッパ音楽の伝播と伝承」
―グリーンスリーブスと呼ばれる楽曲たち― ギター演奏 金澤光秀
対談
10月30日(日)
午後2:00~
池西 剛氏×Brian Waku Miller(ミラー和空)氏による対談
テーマ:やきものにおける「現代性、オリジナリティ、伝統」とは何か。
やきもの講座
各日 午後2:00~
※ただし11月2日(水)は午後1:00~
作家 池西剛氏による「やきもの講座」全10回
「茶、花、食、酒の器―各器種の用と見立てについて―」
10月23日(日)、29日(土)、11月2日(水)、6日(日)、19日(土)
「やきものの常識や通説のウソ―やきものの業界で伝えられている情報は果たして本当か―」
10月22日(土)、11月2日(水)、5日(土)、6日(日)、13日(日)
「素材と技法の実際―土、釉薬、窯、焼成に関する具体的な話―」
11月5日(土)、12日(土)
「日本のやきものの移りかわりと歴史―それぞれのやきものの出現と背景・変遷と接続点―」
10月22日(土)、29日(土)、11月2日(水)、12日(土)、20日(日)
「やきもの随談―質疑応答を交えて―」
10月23日(日)、11月2日(水)、13日(日)、19日(土)、20日(日)
※いずれのイベントも、事前申込不要。入場料のみでご参加いただけますが、「対談」「やきもの講座」については、定員になり次第、受付を終了させていただきます。