ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)|Miurart Village

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川島猛展~Lovely ニューヨーク~

 この度、ニューヨーク在住の現代芸術家、川島猛氏の作品展~Lovely ニューヨーク~を開催できることになりました。
 川島氏は44年前の1963年、33歳のとき、第二次世界大戦後、アメリカで現代芸術がまさに花開き始めた時期にニューヨークに勉強と制作の拠点を移されました。その前後のご苦労については、大変なものだったようです。具体的にその内容を聞かせていただきましたが、外国でのこともあり、また、そのような体験の無いものにとっては、十分には理解できないほどのことだと思われます。しかし、お話を伺うたびに思わされることがあります。川島氏のこだわりの無い、穏やかな人柄からは、その苦労がどれぐらい大きいものだったのかということと、それにも増して芸術家としての自信と、現代芸術への探究心が大きいものであったのかということです。同時に、都度、熱いものが感じられるのは、もしかして、それはニューヨークを目指された当時と変わるどころが、今はそれ以上のものなのかも知れないと想像されられます。
 1960年代において、自らを、東京、そしてニューヨークへ駆り立て、新しいものに触れ、自己変革に取り組んでこられたわけですから、今なおそれが続いていると考えれば、納得のいくことではあります。
 ところで10年位前の池田満寿夫氏との対談の中で、「僕は人間が好きだし、人間に対する興味はずっと持っている。」という部分があります。東京時代、ヌード研究所でデッサンに没頭され、そしてニューヨークの風を一杯に受け、人体の部分を記号的に描いた作品が造られています。そしてその後、作品は変化していくのですが、先の言葉が示しているように、川島氏は人をテーマに作品を造ってこられたのではないか、と思われます。人体の形状的なものから心理的な部分まで、「人間が好き」なのだと思います。今展では、氏の東京時代から現代に至るまでの間における作品を、一堂にご覧いただけます。作品の変化は作家である川島氏の芸術家としての自己変革の歴史でもあると思います。是非その面からもご覧いただければと思います。

展覧会名 川島猛展~Lovely ニューヨーク~
開催期間 2007年7月15日(日)~9月2日(日)
開館時間 9:30~17:00(入館は16:45まで)
休館日 月・火曜日(7月16日は開館)
主催 ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)
共催 株式会社ミウラ
後援 愛媛県教育委員会、松山市教育委員会、愛媛新聞社、南海放送、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、愛媛CATV、FM愛媛
入場料 一般800円(前売り600円)、高大生500円、小中生300円、未就学児無料

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