アラビア窯は、1873年フィンランドのヘルシンキに設立されました。開窯当初は、スウェーデンのロールストランド窯の傘下にありましたが、多くの芸術家たちを現場に登用して洗練されたデザインを次々に生み出し、1916年に独立しました。機能性とデザイン性を兼ね備えたテーブル・ウェアにより、現在もなお北欧を代表する陶器窯として知られています。
アラビア窯の特徴は、なんといっても世界的に知られる高いデザイン水準にあります。1932年にはアート・デパートメントが設立され、デザイナーや芸術家を招いて、彼らの芸術活動を奨励する一方、優れたプロダクト・デザインの提案を受けてきました。1945年に主任デザイナーとして迎えられたのは、北欧デザインの第一人者として知られるカイ・フランク(1911-89)で、「KILTA(キルタ)/TEEMA(ティーマ)に代表される機能性とデザイン性を兼ね備えたテーブル・ウェアにより、アラビア窯の名を世界的なものにしました。現在でもフリーランスのデザイナーや芸術家と窯の技術者がチームを組み、個性を重要視した制作が行われています。
本展は、アラビア美術館のコレクションを中心に、スカンジナビア・デザインにおけるフィンランド陶磁器の軌跡や現代陶芸の一局面をご紹介します。
展覧会名 | 北欧のスタイリッシュ・デザイン-フィンランドのアラビア窯展 |
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開催期間 | 2005年8月17日(水)~10月2日(日) |
開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:45まで) ※初日のみ13:00からの開館です。 |
休館日 | 月・火曜日(9月19日は開館) |
主催 | ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館) |
共催 | 株式会社ミウラ |
企画協力 | アラビア美術館、デザインミュージアム(フィンランド)、アラビア・アート・デパートメント・ソサエティー、滋賀県立陶芸の森 |
後援 | フィンランド大使館、社団法人日本フィンランド協会、財団法人国際デザイン交流協会、日本フィンランドデザイン協会、愛媛県教育委員会、松山市教育委員会、愛媛新聞社、NHK松山放送局、南海放送、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、愛媛CATV、FM愛媛 |
助成 | 国際交流基金 |
協力 | フィンランド航空、イッタラ社 |
入場料 | 一般800円(前売り600円)、高大生500円、小中生300円、未就学児無料 |
前売券販売中 | お問い合わせはミウラート・ヴィレッジまで ※前売券販売は8月16日(火)までとさせていただきます。 |
オープニングイベント
8月17日(水)
午後1:00~午後2:00
ギャラリーセミナー
講師:島崎信氏
武蔵野美術大学名誉教授、日本フィンランドデザイン協会理事長
※参加希望の方は、電話でお申し込みください。
※定員になり次第終了とさせていただきます。