人形には不思議な存在感が具わっています。愛らしくて優美、しかし、時として不安を覚えさせる一面がそこにはあります。人は、自らを模したその姿かたちに、生をめぐるさまざまな想いを託してきました。想いが強く、そして色濃く映るほどに、人形の表情は生き生きとし、同時に生々しさを増すのかもしれません。今日では、玩具としての領域をはるかに超え、力強い造形感を根拠とする人形制作がみられるようになりました。
本展第1部では、この領域における近代化を推し進めた竹久夢二や平田郷陽、堀柳女らの今なお瑞々しい感性をご紹介するとともに、シュルレアリスト、ハンス・ベルメールが写真に刻みつけた人形への鋭いまなざしを検証します。
そして第2部では、人間の心の深層を辿りながら、そこから浮かび上がる想いの数々を、人形というひとつのかたちへと結実させている四谷シモンや林駒夫、ドイツのアクセル・ルーカスらの作品を並べ、人形芸術の可能性と魅力とを探ります。25名の作家による約100点。
展覧会名 | 今日の人形芸術-想念の造形- |
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開催期間 | 2003年8月20日(水)~9月30日(火) |
開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:45まで) |
休館日 | 月・火曜日(9月15日(月・祝)、9月23日(火・祝)、9月29日(月)、9月30日(火)は開館) |
主催 | ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館) |
共催 | 株式会社ミウラ |
後援 | 愛媛県教育委員会、松山市教育委員会、愛媛新聞社、NHK松山放送局、南海放送、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ |
入場料 | 一般800円(700円)、高大生600円(500円)、小中生400円(300円)未就学児無料 ※( )内は前売り、いずれも消費税込み |
ギャラリートーク
8月19日(火)
10:00~11:00
講師:結城美栄子(出品作家)+今井陽子(東京国立近代美術館研究員)
※参加ご希望の方は、事前にお申し込みください。
※ご参加には、入場券が必要です。