ルーシー・リーの名前は、20世紀の陶芸を語るとき、必ず登場します。1902年ウィーンに生まれたルーシー・リーは、工業美術学校に入学した時から、1990年88歳で脳梗塞に倒れるまでの68年間、一途にロクロに向かい続けました。そして、陶芸作家として初めて、メトロポリタン美術館でハンス・コパーとの二人展を開催するなど、陶芸界に多大な影響を与えました。
30代でナチスの台頭するウィーンから、すべてを棄ててイギリスへ。しかし、イギリスへ渡ったことは、また、彼女の転機でもありました。バーナード・リーチをはじめとする陶芸家たちとの出会い、ドイツから逃れてきたハンス・コパーとの親交。「すべての新しい作品は、新たな始まりである」と語ったルーシー・リーは、困難の多い人生を送った女性でしたが、その作品は、詩情にあふれ、一期一会の喜びに満ちています。
本展は、2002年のルーシー・リー生誕100年を記念して開催されるものです。これまで日本ではあまり紹介されなかった彼女の技法にも触れながら、ウィーンでの貴重な作品を含めて、各年代の作品を網羅し、ルーシー・リーの世界に迫ります。
展覧会名 | 生誕100年記念 ルーシー・リー展 静寂の美へ |
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開催期間 | 2002年7月7日(日)~9月16日(月・振休) |
開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:45まで) |
休館日 | 月~水曜日 ※7月6日(土)は展示替えのため閉館、9月16日(月・振休)は開館 |
主催 | 三浦工業株式会社 |
共催 | 株式会社ミウラ |
後援 | The British Council、愛媛県教育委員会、松山市、サクラメント松山姉妹都市協会、愛媛新聞社、NHK松山放送局、南海放送、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ |
協賛 | SHISEIDO、財団法人花王芸術・科学財団 |
入場料 | 一般500円、学生400円、未就学児無料 |
パネル・ディスカッション
7月7日(日)
午後2:00~
「ルーシー・リーを語る」
パネリスト
収集家・陶芸評論家 ポール・F・ダウアー
陶芸家 宮下善爾
滋賀県立陶芸の森館長 河原正彦
※お申し込みはミウラート・ヴィレッジへ(先着100名)