作者は、作品を制作する時、どこに、何を、どのように、組み込もうかと考えます。このときに決定されていく、作品全体の構成要素(線、色彩、明暗、素材感、タッチ等)の配分を「構図」といいます。
作者は、「遠近法」「黄金比」などの、既に体系化された構図法を取り入れたり、逆に構図法を壊す所から斬新な表現を開拓してみたりと、試行錯誤を繰り返し、独自の作品を生み出そうとするのです。
制作された作品を鑑賞者が見て「この絵画作品の、色彩の部分に美しさを感じる。」…こういう心理を抱かせる裏側には、隣り合う色とのバランス、画面の中に占める割合、色の種類等、という、作者が試行錯誤の末に導き出した微妙な配分、すなわち構図に根本があるのではないかと思います。
今回は、この「構図」という部分に焦点をあてて、収蔵品の中から和・洋、さまざまな作品約40点をご紹介します。
作者が作品というスペースに込めた、作品を彩る構成要素の集大成「構図」に着目して、多彩な作品をご鑑賞ください。
展覧会名 | 和・洋作品による構図美 |
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開催期間 | 2003年11月22日(土)~2004年2月1日(日) |
開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:45まで) |
休館日 | 月~金曜日 |
主催 | ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館) |
入場料 | 一般500円、大学生以下400円、未就学児無料 |