肌を通り過ぎる風に、秋、そして冬へ季節のうつろいを感じます。生命力に満ちた暑い季節から、成熟した実を落とし、次の芽生えに向けての休息の季節へ。外気の冷たさ、そして一方、休息の中、心安らぐあたたかみをいっそう感じます。
そこで、当館収蔵品より、秋・冬にふさわしい作品を約40点展示いたしました。
今回は、当館の印籠コレクションを一堂にご紹介しております。印籠という小宇宙に完熟された技巧、隅々にまで行き届いた緊張感。印籠は薬箱として旅人が携帯しました。行楽の季節、昔の東海道の旅に思いを馳せていただければ幸いです。
展覧会名 | 秋から冬へ |
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開催期間 | 2004年10月9日(土)~12月26日(日) |
開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:45まで) |
休館日 | 月・火曜日 |
主催 | ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館) |
入場料 | 一般500円、大学生以下400円、未就学児無料 |
特別企画
酒の器創作展
1995年からあいテレビで行われている「酒の器創作展」の最優秀賞7点と、三浦賞2点を特別に展示いたします。
この創作展は、テーマをもうけて一般公募を行い、自由な発想と感性で手作りの酒器を発表するという大変おもしろい企画です。
■作品一覧■
《最優秀賞》
第一回最優秀賞 「コロコロ」 久米正信
第二回最優秀賞 「酒器セット 水玉のふぐ」 村上恭一
第三回最優秀賞 「月見」 スティーブン・トマシェフスキ
第四回最優秀賞 「宴」 櫻井靖泰
第五回最優秀賞 「波紋 保冷温器セット」 岡田 威
第六回最優秀賞 「宙」 大野耕太郎
第七回最優秀賞 「一杯のお酒」 古川千恵
《三浦賞》
第四回 三浦賞 「花 宴」 寺井陽子
第六回 三浦賞 「私、亀で酒」 白井正二
それぞれの作品は、個性的なものから実用性を考えたもの、ユーモアにあふれているものなど、多種多様で、実際にお酒を飲んでみたくなるものばかりです。
是非この機会に、酒器の世界をご覧ください。