社員紹介

ボイラの燃焼技術で
世界中の空を青くする。

技術開発

山田 将之YAMADA Masayuki

RDセンター
技術推進室
2018年入社
工学府 水素エネルギーシステム専攻修了

志望動機

ミウラの工場見学で「要素技術の開発に成功したら、設計部門に行ってその技術を商品化したい」という先輩社員の言葉を聞きました。研究開発の成果を自分の手で商品につなげたいと考えていた私には格好の舞台だと思い、三浦工業への入社を決めました。

 RDセンター技術推進室が担うのは、ミウラの技術レベルを向上させ、事業の領域を拡大させることにつながる研究開発です。一人ひとりに研究テーマが与えられ、3〜5年先の商品化を視野に、その実現のための要素技術の研究開発に取り組んでいます。

 私は現在、複数の研究開発テーマを持っていますが、なかでもメインテーマとして取り組んでいるのが、超低NOxボイラの開発です。酸性雨や光化学スモッグなどを引き起こす大気汚染物質であるNOx(窒素酸化物)を削減し、世界の空をきれいにするのがこの業務のミッション。ミウラのボイラは、現状でも優れた環境性能を実現しており、低NOxボイラによって環境負荷の低減に大きく貢献してきました。しかしながら、世界的なNOx排出量規制強化の流れのなかで、今後既存の技術だけでは対応しきれない、より厳しい規制値が設定されていくことが予測されています。安全性が高く、コンパクトで高効率なミウラのボイラを、世界のマーケットで勝負できるようにするために、超低NOxボイラを実現するための高度な燃焼技術の開発が求められているのです。

 加えて、技術推進室のもう一つの役割は、各設計部門からの技術的な問い合わせに対応し、社内のものづくりを支援すること。私も排ガスボイラなどの実験での検証が難しい商品について、流体解析などのシミュレーションを実施して、設計業務をサポートしています。私の検証結果によって、実際にものがつくられていくので、大きな責任とやりがいを感じる業務の一つです。

営業

与えられた機会を活用し、
自らの成長を加速する。

 超低NOxボイラの開発は、私が入社して最初に与えられたテーマでした。当初は先輩社員のもとで研究をお手伝いする立場で進めていましたが、一年目の後半からは、私が主担当として研究を引き継ぐことになりました。まだ知らないことだらけの状態で、ミウラのボイラの将来を左右するような研究を任されるのですから、正直、不安でいっぱいでした。しかし、上司をはじめ、設計部門のボイラのエキスパートの方々にサポートしてもらいながら、何とか研究を進めることができています。結果を出すのはこれからですが、この経験を通して、ボイラや燃焼に関する知識を深めることができ、同時に社内の人々とのつながりを強めることができたという意味でも、私のキャリアのなかでも大変意義のある時間を過ごしていると感じています。

 入社2年目からは、メインのテーマに加えて、いくつかの研究テーマを並行して取り組むようになりました。その中の一つが、新たな商品開発の可能性を探るというプロジェクト。市場性や現場のニーズに関する情報を東京の営業チームが集め、それをもとに技術的な検証を加えるというかたちでプロジェクトを進めてきました。基礎的な検証を終えて、商品化に向けた課題の抽出と検討を行う段階となり、その先への期待が膨らむばかりです。

営業

研究成果を、自らの手で
商品につなげるという挑戦。

 上司から「取り組みたい研究テーマはないの?」「海外視察が必要なら申し出てほしい」と言われることがあります。それは、社員を型にはめるのではなく、それぞれの個性や考え方を尊重するミウラならではの風土を体現する言葉だと思います。私としても自ら主体的に取り組みたいと思えるテーマが見つかれば、上司に相談しようと思いますし、担当するテーマの研究に必要だと判断したなら、積極的に海外に出てみたいとも考えています。

 今考えているのは学生時代には伝熱系の研究を続けてきたので、その経験を活かせるような研究テーマに取り組みたいということ。その具体的なテーマについては現在、模索中の段階です。また、自分の手で商品をつくりたいという思いがあるので、一度は設計部門で直接的にものづくりに関わりたいと考えています。自ら開発した技術を商品につなげるという経験をした上で、再び研究開発に携わることで、さらに新しい商品づくりにつながる研究成果が残せるのではないかと期待しています。

営業