ミウラの純水ユニットで従業員の
安全と省エネルギー化を実現
従来の純水装置は薬品を使用するため、従業員の皆さんへの健康問題、また、冬場は大量のエネルギーを消費することから省エネルギー化への取り組みといった課題をお持ちでした。薬品レス・蒸気レスのミウラの純水ユニットを導入いただくことで、従業員の皆さんの安全と省エネルギー化を実現しました。
導入機器
導入を検討したきっかけ
まずは従業員の安全を守ること、そして省エネの実現
それまで20年、30年と長く使っていた純水装置の老朽化から、新たな機器の導入を検討していたホーユー様。それまでも、従業員の皆さんからは、薬品レスで安全な純水装置を求める要望が上がっていました。
従来の機器は、塩酸や水酸化ナトリウムといった薬品を使用する必要があり、そのため、従業員の皆さんの安全へ配慮や、薬品を扱うための資格、管理の負担は大きいものでした。さらには環境への配慮という面から、省エネも実現できる純水装置の導入を決められました。
環境方針への取り組み
SDGsへの取り組みはもちろん、ホーユー様はもともと環境への意識が高く、1999年より、ISO 14001※に基づく環境マネジメントシステムの継続的改善に努めていました。
今回導入いただいたミウラの純水ユニットは、薬品レスによる環境負荷低減はもちろん、これに搭載しているRO装置はインバータ式なので水温に影響を受けることなく、安定した純水の供給が可能。そのため、加温の必要がなく、燃料削減による省エネルギー化も実現しました。
※International Organization for Standardization (国際標準化機構) が定めた環境マネジメントシステム(EMS:Environmental Management System) に関する規格。環境に配慮し、環境負荷を継続的に減らすシステムを構築した組織に認証を与えるというもの。
導入の決め手
ミウラの技術力とコスト面、ボイラで築いた信頼関係も決め手に
導入コストとランニングコストを検討した結果、ミウラの純水ユニットが優位だったこと、さらに薬品レス・蒸気レスで高純度の純水を作れるという技術力が一番の決め手だったとホーユー様。
薬品を使用せずに純水を作れるということは、従業員の皆さんの健康を守り、薬品の管理といった業務の削減、衛生的な作業環境を作れるというメリットがあります。また、「イオン交換樹脂の再生」に使用していた塩酸は、気化すると周辺の金属を錆びつかせるため、他の機械の寿命を早めるという影響もありました。それまでミウラのボイラを長年使っていたこともあり、アフターメンテナンスの良さを実感していたことも決め手に。
システムフロー
はじめに、「活性炭ろ過装置」に原水が送られます。「活性炭ろ過装置」で塩素を取り除き、残留塩素カラーメトリで塩素が残っていないかを確認。次に「純水ユニット」で、すべてのイオンを低減し高純度の純水を得ます。
純水ユニット内は「RO+RO+(脱炭酸+)EDI」の構造となっており、EDIの手前のシリカカラーメトリでシリカを測定することで、EDIに影響を及ぼすシリカを監視し、EDI保護に一役買っています。ROとEDIのダブルでイオン低減することで、清浄度の高い純水の供給が可能です。
▲桜が丘工場納入場所
ミウラ独自の機能を搭載した「RO装置」と「EDIモジュール」、「脱炭酸膜」を搭載することで設置スペースの削減と導入時の工期の短縮を実現。
インバータ式のミウラの純水装置(RO装置)は、水温に影響を受けることなく一定水量を安定供給できるので加温が不要です。そのため、蒸気レスで省エネ。
さらには、薬品レスの電気再生式純水装置は、従業員の皆さんの健康も守ります。
MEIS CLOUD®システムで機器の管理を行っています。MEIS CLOUD®システムとは、クラウド環境を利用し、パソコンやタブレット端末から運転状況のモニタ表示、エネルギー管理、異常情報のメール通知等を行うことができるサービスです。
今後のミウラに期待すること
さまざまなソリューションを提案し、ともに社会に貢献できる企業に
ボイラや純水装置の素晴らしい製品を提供し続けてほしいという期待はもちろんですが、ただモノを売る会社ではなくて、解決方法(ソリューション)を提供する企業であってほしいと思います。
我々もそうですが、ただ良い製品を作っているだけでは評価されない時代です。省エネやSDGsといったテーマでいかに社会に貢献していくか。自分たちだけでできることには限界があります。異なる業種でもコネクトして、工場全体で何か面白いこと、みんながあっと驚くことを一緒にしていきたいですね。
ホーユー株式会社 様
1905年(明治38年)創業。国内シェアNO.1であるヘアカラーを中心とする頭髪化粧品の専業メーカーとして、100年を越える歴史を刻んできました。お客さまに「若々しく、美しくなる製品」をお届けしたいという思いは変わらず、時代と共に変化する企業環境に合わせて変革を続けています。今では、国内のみならず、広く海外も視野においたグローバル展開も積極的にすすめています。