Q & A

[水処理機器]

水処理の基本

いろんな水があるけど、どの水がお得なの?

日本では、地下水や河川・ダムなどの地表水を、水道局や地方自治体の浄水場で、水道水や工業用水に処理して給水しています。また、井戸を掘って地下水(井水)をそのまま使用することもできます。
通常、工場などで使われる水は、「地下水(井水)」「工業用水」「水道水」の3種類です。

水道水は、水道法で 51項目の水道水基準が定められており、この基準に 適合した水が供給されています。水道水は安全性の高い水ですが、非常に高価な水となっていて、100~500円/m3ほどかかります。水道水は、市水(市の公営水道)や、町水(町の公営水道)等と呼ばれる場合もあります。

工業用水は、工場などの事業所に人体と直接接しない目的で用いる 雑用水として供給される水です。工業用水協会によって供給標準水質値(8項目:濁度・pH・アルカリ度・硬度・蒸発残留物・塩素イオン・鉄・マンガン)が示されています。水代は40~80円/m3程度で水道水に比べると1/3ほどとなります。
地下水(井水)は、地中に存在する水です。すべて地上に降った雨や雪であり、 土壌を通して地下に浸透して、砂や礫(小石)の間に 溜まった水です。井戸の維持費等はかかりますが、水代は0円/m3です。

地下水(井水)や、工業用水は、水道水と比較して安価になっているので、地下水や工業用水を浄水場と同等もしくはそれ以上の用水処理を実施して、要求水質まで処理して使用することで、水代が安くなることが多くあります。ろ過システムを導入した場合の削減可能額のシミュレーションもできますので、ご相談いただき、最適な水を選択されると良いです。

また、近年では、人口減少による浄水場の収入減や配管の設備老朽化による水道代の変動、災害への備えの観点からも、水源二元化(分散水源)の機運も高まっています。

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