Q & A

[水処理機器]

水処理の基本

純水装置の種類について教えてください。

純水とは、塩類や微粒子、微生物の残骸などの不純物をほとんど含まない純度の高い水のことです。その不純物を取り除く方法により、RO水、イオン交換水、RO-EDI水、蒸留水など、呼び名が変わります。呼び名が変わるように、種類によって精製方法に違いがあります。ここでは3種類(RO水・RO-EDI水・イオン交換水)の精製方法や特徴についてご説明します。

RO水とは、RO膜を用いてろ過された水です。
RO膜は浸透圧の異なる溶液が半透膜を隔てて接するとき、溶液の浸透圧差に打ち勝つ圧力を浸透圧の高い溶液側に加えると、溶媒が浸透圧の低い溶液側に移行する現象を利用した処理方法です。高い圧力をかけることにより、水分子だけ通してイオンなどの水以外の不純物は透過しないようになります。このRO膜を利用してイオン等の不純物を除去する装置がRO装置です。

RO-EDI水は、RO膜及びEDIモジュールを利用して、原水中のイオン、微粒子、微生物、コロイド等を取り除いた水です。
EDIモジュールでは、給水中の陽イオンと陰イオンは脱塩室内の陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂にそれぞれ吸着除去され、高純度の純水が処理水として得られます。また、脱塩室内に直流電流を流すことで水が電気分解してH+とOH-が発生し、連続してイオン交換樹脂が再生されます。電気再生式のため、再生に薬品を使用しないので、環境負荷が軽減されます。

イオン交換水とは、イオン成分について、陽イオン交換樹脂で陽イオンを、陰イオン交換樹脂で陰イオンとシリカを各々吸着除去した水です。
イオン交換式純水装置にも、陽イオン交換塔と陰イオン交換塔をもつ2B2T式や、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂を混合した混床式、ボンベごと再生するカートリッジ式などいくつかのタイプがあります。

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