室内環境測定
室内空気中の揮発性有機化合物(VOCs)は、シックハウス症候群の原因の一つです。厚生労働省により13 種類の化学物質の室内濃度指針値が定められたことでシックハウス対策が促進し、近年では空気検査を行っても指針値の超過はほとんどみられなくなりました。
しかしながら、指針値物質の代替物質を含む建材の使用や居住空間の高気密化等が相まって、シックハウスの原因となるような化学物質を体内に取り込むリスクは依然として減っていません。
ミウラでは、測定対象物質を限定せず空気中の化学物質の総量評価と原因物質の定性を目的とした、パッシブ法による簡易的な総揮発性有機化合物(TVOC)分析を実施し、空気中の化学物質の見える化を行っています。パッシブ法によるTVOC分析を実施しているのはミウラだけです。
TVOCとは?
TVOCとは総揮発性有機化合物の略称で、室内空気中に揮発している化学物質の総和を指します。厚生労働省により、空気の汚れ具合の目安として、TVOCの暫定目標値400 µg/m3 が設けられています。室内濃度指針値が定められた特定の物質の測定とは異なり、化学物質の総量を測定します。
サンプリング方法がとても簡単です。
調べたい部屋(空間)に、24時間パッシブサンプラーを吊るすだけです。
安価に分析できます。
通常のTVOC分析は、専門の調査員が測定現場に出向きサンプリングポンプを使用したアクティブ法によって行われます。人件費や交通費がかかる為、分析費用が高額です。ミウラでは、お客様自身で手軽にサンプリングが可能なパッシブ法を採用したことで、安価な分析を実現しました。
“エアみる”を使うことで多種のVOCsが測定できます。
ミウラと愛媛大学が共同開発した“エアみる”を使った分析です。吸着剤の研究を長年行ってきたミウラが、VOCsを効率的に吸脱着する特殊な吸着剤を用い、TVOC測定に適したパッシブサンプラーを商品化しました。
エアみるの詳細はこちら
測定対象物質
- TVOC※1
TVOC濃度(トルエン換算値)
TVOCを構成する上位5成分の定性分析 - 室内濃度指針値物質
トルエン、エチルベンゼン、(o-,m-,p-,)キシレン、スチレン、p-ジクロロベンゼン、テトラデカン
オプション
- 新規指針値候補物質※2
2-エチル-1-ヘキサノール
2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレート(代表的な商品名:テキサノール)
2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールジイソブチレート (代表的な商品名:TXIB)
- ミウラオリジナルの分析法になります。平成29年4月19日 第21回シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会
資料3 総揮発性有機化合物 (TVOC, Total Volatile Organic Compounds)試験法 (案)に記載されたTVOCに関する分析方法や“学校環境衛生基準”,“住宅の品質確保の推進等に関する法律”に準じた分析方法ではありません。 - これらは今後の指針値への追加が検討されています。(シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会 中間報告書-第23回までのまとめより)
ご依頼から結果報告までの流れ
1ご依頼
まずはお電話にてお問い合わせください。
お問い合わせ電話番号:089-960-2350
分析依頼書をメールまたはFAXにて送付いたしますので、
必要事項の記入をお願いします。
2パッシブサンプラー送付
ミウラより採取に必要なサンプラー一式を送付します。
3サンプリング
お客様自身でサンプリングを行っていただきます。
部屋の中央部にサンプラーを設置し24 時間静置させます。
サンプリング終了後は速やかに袋へ戻しクール便にて返送をお願いします。
4分析・結果報告送付
サンプラー受領後、15 営業日にて結果速報・報告書原本を発送いたします。
【注意事項】
- ・短納期をご要望の場合は別途お問い合わせください。
- ・採取に際しまして不明点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
分析依頼・資料請求など
お気軽にお問い合わせください