ミウラの脱気システムの特長
溶存酸素と超音波強度の関係
超音波洗浄において、脱酸素水は洗浄効率を向上させます。
通常の水道水には、酸素ガスが約8mg/L含まれています。超音波洗浄において、水中に含まれているこの溶存酸素が超音波を減衰、散乱させ、洗浄効率を低下させます。
一方、水中の溶存酸素濃度が、0.5mg/Lの脱酸素水の場合、通常の水道水(溶存酸素濃度8mg/L)に比べ、高い音圧測定結果を得ています。

- 超音波発信周波数 約28khzのとき…約5倍の音圧
- 超音波発信周波数 約45khzのとき…約2.5倍の音圧

脱酸素により洗浄性能を向上させ、洗浄時間を短縮することができます。洗浄対象物の汚れ残留量も減少させることができます。

医療用器具洗浄において、脱酸素水の洗浄効果が評価されました。
医療器具の超音波洗浄における脱酸素水の洗浄効率の向上が検証され、論文として発表されました。
これによると、従来までの水道水による超音波洗浄では困難だった、はさみの支点部分や、
鉗子ボックス部分の洗浄が効率よく行われることが確認されました。(医科器械学第71巻第9号脱気水による超音波洗浄の増強について)