ミウラグループは、事業活動および製品のライフサイクルにおいて4つの視点で取り組み、CO2、環境汚染物質、廃棄物、排熱など、すべての排出物を可能な限り最小化すべく、チャレンジしています。
環境中期計画(2020~2025年度)
環境目的 | 取り組み項目 | エコチャレンジとの関係 | |
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製品による環境貢献 | 環境に配慮した開発 | 排熱、温水、ドレン水の活用 | |
電力、燃料、水の使用の削減 | |||
ゼロケミカルによる水処理 | |||
海洋生態系の維持 | |||
環境に対する配慮 | 汚染の予防活動 | 予防保全の運用監視 | 環境事故「ゼロ」活動を展開する |
予防保全の周知 | |||
点検、測定 | |||
化学物質の抑制 | お取引先とのコミュニケーション | 製品のグリーン調達を継続し、有害物質含有を低減する | |
化学物質管理の向上 | 化学物質取り扱い運用の維持および確認 | ||
資源の有効利用 | エネルギーの有効利用とCO2排出抑制 | 省エネルギー活動によりCO2(スコープ1・2)を削減 | 同左 |
森林クレジット導入(30t) | |||
廃棄物の抑制 | 3Rにより愛媛県内工場の排出物を削減 | 同左 | |
工場水使用量の抑制 | 上水・井水の使用量を低減 | 水の使用量を低減する | |
自然との共生 | 自然との共生活動 | 工場緑地、ビオトープの維持管理 | 生態系の維持に努める |
ミウラの森の活用維持 |
化学物質に対する配慮
現在取り組んでいる「エコチャレンジ」では、製品の禁止化学物質非含有保証100%達成を目標に掲げ、取り組みを進めています。
化学物質の抑制では、有害物質含有の低減を目的に、グリーン調達の取り組みとして有害化学物質の調査を開始し、自社のボイラ薬品は「ミウラグループグリーン調達ガイドライン」に記載された有害化学物質の非含有について保証できる体制を整えることができました。
そのほか、2017年10月に制定した「グリーン調達ガイドライン」を全サプライヤーに郵送で周知するとともに、トップサプライヤー8社を含む主要サプライヤーに対しては説明会を開催しました。さらに、サプライヤーに対してガイドラインを補完する調達ルートに関する情報提供を行うほか、アンケートによる適用状況調査と遵守確認を進めています。
VOC排出量(単位:t )
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
エチルベンゼン | 2.2 | 1.6 | 1.3 | 0.9 | 1.8 |
ジクロロメタン | 0 | 0 | 0.1 | 0 | 0.5 |
キシレン | 3.6 | 2.5 | 2.3 | 1.6 | 2.3 |
トルエン | 3.8 | 3.5 | 3.6 | 3.9 | 3.9 |
※対象:三浦工業本社・支店、堀江および北条工場
※Volatile Organic Compounds 揮発性有機化合物
資源の有効利用
限りあるエネルギーをいかに無駄なく有効に利用していくかということについて、「ミウラグループの従業員一人ひとりが自ら考え、できることから行動する」を基本とし、よりよい省エネ活動に取り組んでいます。
エネルギーの有効利用では、2020年3月期のエネルギー使用量は、原油換算で6,928KLと前年度比0.6%減少、原単位では同5.3%減少、CO2排出量は13,729t-CO2と同4.8%減少、原単位では同9.3%減少しました。
CO2排出量・エネルギー使用量削減に向けた主な取り組みとして、2020年度3月期は①省エネ「草の根運動」※1(省エネコンテスト開催、省エネ意識改革、見える化)、②LED化、③空調デマンド制御を推進しました。
排出物のリユース、リサイクルの促進、資源の有効利用については、「混ぜればゴミ、分ければ資源」の考えに基づき、廃棄物を有効な資源と捉え、有効活用することを目的にしっかりと分別を行い、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を展開しています。2020年度3月期の愛媛県内工場の排出物量は2,211tと前年度比4.9%増加、原単位では同0.1%減少。排出物量の増加は、製造子会社における5S※2強化による不要物の除去を進めたことが主な要因です。
目標達成に向けて、サプライヤーに対し、プラスチックから紙への緩衝材変更や、木材から紙への梱包材変更の働きかけを行っています。
※1「2019年度省エネ大賞省エネ事例部門省エネルギーセンター会長賞」受賞
※2 5S:整理・整頓・清掃・清潔・躾
単位 | 2016年 3月期 |
2017年 3月期 |
2018年 3月期 |
2019年 3月期 |
2020年 3月期 |
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エネルギー量 原油換算※1 | KL | 6,733 | 6,927 | 6,657 | 6,970 | 6,928 |
エネルギー 原単位※1,3 | KL/百万円 | 0.083 | 0.081 | 0.073 | 0.073 | 0.069 |
CO2 排出量(調整後)※1 | t-CO2 | 16,783 | 16,853 | 13,812 | 14,426 | 13,729 |
CO2 原単位※1,3 | t-CO2/百万円 | 0.207 | 0.198 | 0.152 | 0.150 | 0.136 |
排出物※2 | t | 1,953 | 1,920 | 1,956 | 2,108 | 2,211 |
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排出物 原単位※3 | t/百万円 | 0.024 | 0.023 | 0.022 | 0.022 | 0.022 |
水使用量※2 | m3 | 170,421 | 174,877 | 171,018 | 210,815 | 212,464 |
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水使用量 原単位※3 | m3/百万円 | 2.100 | 2.051 | 1.884 | 2.197 | 2.110 |
※1 対象:三浦工業本社・支店、堀江および北条工場、南吉田工場、三浦工機
※2 対象:三浦工業本社、堀江および北条工場、南吉田工場、三浦工機
※3 各原単位は三浦工業単独の国内売上収益より算出