三浦工業がロシアを対象に「超高効率小型貫流ボイラを用いた地域暖房における熱エネルギー
供給システム最適化技術実証研究」を実施
~国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に関わる委託業務~
2020/10/07
ニュースリリース
産業用ボイラのトップメーカーである三浦工業株式会社(本社:愛媛県松山市、社長:宮内大介)は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)が実施する2020年度「エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業(実証要件適合性等調査)」の委託先として、株式会社トロスインターナショナル(本社:東京都世田谷区、社長:フィリップ・ヴォルコフスキー)とロシアを対象に「超高効率小型貫流ボイラを用いた地域暖房における熱エネルギー供給システム最適化技術実証研究」を調査することが決定いたしました。
1)調査内容
ロシアの既存地域暖房システムにおける超高効率小型貫流ボイラ及び関連技術普及に向け、小型貫流ボイラの導入・制御・遠隔メンテナンス(オンラインメンテナンス(R)※1) の省エネルギー効果、経済性、適切な運転管理方法を検証するために必要な基礎情報について調査を行う。
2)調査の目的
日本国内において、地域冷暖房プラント※2では炉筒・水管ボイラが圧倒的なシェアを持っていたが、新たに導入される地域冷暖房システムの多くは貫流ボイラ※3が採用されており、そのシェアは拡大傾向にある。一方ロシアでは、人口一人当たりの熱消費量を見ると、日本の1.5倍で既設のボイラ施設の平均稼働率は非常に低く、暖房の安定供給を確保するための過度な設備投資と考えられている。従って、高効率なボイラ設備の導入により大きな省エネ効果及び総合的な経済効果が期待できると考えられるためその検証を行う。
3)調査時期
2020年7月17日から2021年3月末まで
4)調査方法
・ロシアのエネルギー市場に関する基礎情報についての文献調査
・ロシア向けに製品販売を行っているミウラグループ会社「KOREA MIURA CO.,LTD.」とその代理店および後者のロシア関連会社と連携
・経済効果のシミュレーション 等
ミウラグループでは海外各国で排出されている温室効果ガスを削減するために、省エネルギーと環境保全で世界のお客様にお役にたてる企業として、技術の発信を推進してまいります。
以上
<注記>
※1 オンラインメンテナンス・・・機器トラブルを未然に防ぐため、お客様の機器と弊社(ZISオンラインセンターと全拠点)をオンラインで結び、24時間365日のバックアップを行う、ミウラ独自のメンテナンス。「オンラインメンテナンス」は弊社の登録商標。
※2 地域冷暖房プラント・・・一定地域内の建物群に設置している熱供給設備のこと。省エネルギー性に加えて、環境保全や利便性、安全性の向上などさまざまなメリットが期待できる。地域導管を通して熱媒(冷水・温水・蒸気など)を供給し、冷房・暖房・給湯などを行うために活用されている。
※3 貫流ボイラ・・・日本国内で設置されている蒸気ボイラの約4分の3が貫流ボイラであり、そのうちシェア50%以上を弊社が占めている。
「三浦工業株式会社2020年3月期 決算説明会資料P35より(自社調べ)」https://www.miuraz.co.jp/ir/pdf/setsumeikai/20200525.pdf
※4 弊社では「boiler」の長音符号の使い方について「ボイラ」を採用している。
<参考リンク>
◆「NEDO」公式サイト
2020年度「エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業(実証要件適合性等調査)」に係る実施体制の決定について
https://www.nedo.go.jp/koubo/AT093_100157.html
▼お問い合わせ先
三浦工業株式会社 ブランド企画室
TEL:089-979-7019 FAX:089-979-7126
Mail: info_miuraz@miuraz.co.jp