三浦工業設備(蘇州)有限公司が発表した「高効率低NOx機種LXシリーズ」の初号機が
『北京東陶有限公司』様にて本格稼動開始
2016/11/07
ニュースリリース
発行日:2016年11月7日
小型貫流ボイラのトップメーカである三浦工業株式会社(本社 愛媛県松山市 社長 宮内大介)の中国現地法人 三浦工業設備(蘇州)有限公司 (董事長 児島好宏)(以下、ミウラ蘇州)は、2016年10月12日(水)に弊社蘇州工場にて発表いたしました高効率低NOx機種LXシリーズの初号機が『北京東陶有限公司』様(※1)に4台納入され、10月20日(木)より本格稼動し始めたことをお知らせいたします。
(※1)正しい表記は、です。
大気汚染が大きな社会問題となっている中国ではボイラの排出ガス規制が厳しくなっております。首都北京市では、2015年5月にボイラ大気汚染物排出標準が改訂され、2017年4月より新規設置ボイラのNOx排出濃度が30mg/m3(14.6ppm)(※2)以下と定められています。ミウラ蘇州ではその環境規制に対応していくため、日本の高効率低NOx技術を基に新機種LXを開発し、2016年10月12日に発表いたしました。
(※2)mg/m3=ppm×2.05
2004年より当社ボイラをご使用頂いている『北京東陶有限公司』様では、更なる省エネルギーと環境負荷低減を目的に環境規制に先駆けてLX-2000GUをご採用頂きました。10月19日にボイラ試運転が完了し、10月20日より本格稼働となりました。
ミウラは『世界のお客様に省エネルギーと環境保全で世界のお客様のお役に立つ』というミッションを掲げ、今後も高効率で環境負荷低減に繋がる製品の開発、販売、メンテナンスを通して中国の環境保全に貢献していきます。
【納入ボイラの特長】
(1)高効率
高伝熱性のヒレを採用した新型エコノマイザを搭載してボイラの高効率を図り、中国で新しく販売を始めた新型ボイラ室オペレーションパネル(BP-201)と組み合わせたMIシステム(多缶設置システム)では負荷状況に応じたパターン切替などが出来るため、高効率運転が可能です。
(2)業界最高レベル(※3)の低NOx性能
大型予混合バーナと燃焼室が無いノンファーネス缶体を組み合わせた低温燃焼技術により、業界最高レベルの低NOx性能を有し、環境負荷低減に大きく貢献します。
NOx=30mg/m3(O2=03.5%換算、天然ガスでの値)
(※3)中華人民共和国内で販売している蒸気ボイラとの比較(ミウラ調べ)
(3)ノンファーネス(R)缶体は、薄型コンパクトで設置面積とパージ損失低減
従来機種のCZIと比較して約39%の省スペースとなります。
(CZI-4000GUとLX-4000GUを比較)
(4)連続パイロット制御で急負荷変動に高速追従・圧力安定・損失低減
ボイラは待機状態から起動する場合、安全確保のため燃焼炉内を換気します(プレパ-ジ)。
プレパージを行う場合は起動から燃焼開始まで約25秒の応答遅れが発生します。
連続パイロット制御の場合はプレパージを行う必要は無く、速やかに燃焼を開始され急負荷変動にもすばやい立ち上がりを可能とするため安定した上記供給ができます。
(5)インバータ標準搭載で省電力
ボイラの燃焼状態にあわせて必要な量だけの空気を供給するため、ダンパ方式に比べて送風機モータの回転数が大幅に低減されます。
(LX-4000GU低燃焼時は約7kW削減)
【仕様】
LX-4000GU |
LX-2000GU |
||
相当蒸発量 |
kg/h |
4780 |
2370 |
実際蒸発量 |
kg/h |
4000 |
2000 |
最高圧力 |
MPa |
1.0 |
1.0 |
ボイラ効率 |
% |
99 |
99 |
ターンダウン比 |
1:2 |
1:4 |
|
排ガスNOx濃度(ppm表記) |
mg/m3 |
30(14.6ppm) |
30(14.6ppm) |
*LX-1000GUを2017年に開発予定。
【お客様情報】
お客様名 :北京東陶有限公司(TOTO株式会社中国法人)
住所 :北京市
既設ボイラ設備:EI-2000GS×5基
(実際蒸発量1700kg/h、ボイラ効率95%、NOx200mg/m3以下)
新規ボイラ設備:LX-2000GU×4基
(実際蒸発量2000kg/h、ボイラ効率99%、NOx30mg/m3以下)
↑北京東陶有限公司様 工場内設置写真
←LX-2000GU
以 上
20161107_中国LX納入北京東陶有限公司(TOTO)様.pdf
▼お問い合わせ先
三浦工業株式会社 ブランド企画室
TEL:089-979-7019 FAX:089-979-7126
Mail: info_miuraz@miuraz.co.jp