サステナブル調達
ミウラグループは、社会的課題の解決に貢献する責任ある調達活動を推進するため、「ミウラグループサステナブル調達ガイドライン」を2021年8月に制定し公開しました。ガイドラインには、贈収賄など法令違反行為等に関する相談・通報窓口を記載し、不正の早期発見・予防に取り組んでいます。サプライチェーンにおける人権尊重、労働環境、環境保全、公正な事業慣行、コンプライアンス、腐敗防止、紛争鉱物の使用禁止に向けた取り組みを強化するべく、その仕組みづくりと活動を推進していきます。
2023年3月期の取り組みについては、「統合報告書2023」55頁をご覧ください。https://www.miuraz.co.jp/assets/pdf/ir/integrated/2023/20.pdf
グリーン調達
ミウラグループは、環境に配慮した製品を社会に提供するため、「ミウラグループグリーン調達ガイドライン」を2017年10月に制定し、基本的な考え方を抜粋した「ミウラグループグリーン調達指針」を2021年8月に制定し公開しています。
現在は、製品に含有される有害化学物質調査に取り組んでおり、自社ボイラ薬品についてはガイドラインに基づいた保証体制を整えています。今後は調査対象範囲を拡大するため、グリーン調達調査を推進しています。さらに、サプライヤー向けのアンケートを実施し、環境への取り組みや遵守状況の確認も行っています。
パートナーシップ構築宣言
ミウラグループは、サプライチェーンのお取引先や価値創造を図る事業者との連携・共存共栄を進めることで、新たなパートナーシップ構築を目指し、2021年7月に「パートナーシップ構築宣言」を行いました。規模や系列を超えた連携により、サプライチェーン全体の共存共栄に積極的に取り組んでいきます。
公益財団法人 全国中小企業振興機関協会
「パートナーシップ構築宣言」ポータルサイト
https://www.biz-partnership.jp/index.html
品質向上に向けた取り組み
ミウラグループは、グローバルで設計・製造・資材調達・生産協力会社の四位一体改革を展開しており、高品質・低コスト・短納期を実現する生産体制の構築に取り組んでいます。
M-QMS(Miura Quality Management System)の構築
スローガン:
使う立場でものづくり
理念の共有
Quality(品質) Cost(コスト)Delivery(納期)Flexibility(適応性)
- 国内外問わず品質が最も大切
- トータルコストダウン(全体最適)
- グローバル調達
- 「競争」と「共存」
四位一体改革の概念図
TS(トップサプライヤー)優良製造会社認定制度
調達部のお取引先(当社仕様の外部委託品)約100社のうち取引額の約7割を占めるトップサプライヤー7社と、理念の共有とWIN-WINの関係に基づき、Q・C・D・Fの向上を目的としてTS(トップサプライヤー)優良製造会社認定制度を2008年度より導入しています。現在ではTSは8社で構成されています。
品質・コスト・納期に関する年度目標を設定し、3カ月ごとに進捗状況をとりまとめ、TS8社全社のデータを共有し、各社の経営者に訪問のうえ報告を行っています。
経営者会議
当社社長執行役員をはじめとする経営陣とTS8社の経営者が年1回、品質向上、納期対応、コストダウンの各社の目標、実績、自主点検結果を開示して、評価報告と意見交換を実施しています。
また、世の中のSDGsの動向や当社の取り組み状況、有害化学物質抑制に関するグリーン調達の取り組み等について説明し、協働取り組みの理解を深める活動も行っています。
PC交流会(加工プロセス改善活動/Process Change for the better)
当社の設計・資材調達とTS8社および主要協力会社の担当者による、製造方法の改善、設計の品質向上、環境負荷低減を図る活動を継続的に行っています。この活動を通して、加工改善による加工時間の削減を電力消費量の削減に換算し、サプライチェーンでの部品製作におけるCO2排出量の削減に取り組んでいます。その成果は、事例共有の場でサプライヤーの経営者層に定期的に報告されています。
BCPの取り組み
基本的な考え方
ミウラグループの本社・生産機能が集中する四国では、大規模地震などによる大きな被害が予想されることから、BCP基本方針に基づき、グループ各社にてBCPを策定し、被災時においても顧客に安定的に製品・サービスを供給できるグループ体制を構築します。
BCP基本方針
- 従業員とその家族の安全と安心を優先します。
- 事業の早期復旧を図り、お客様への商品及びテクノサービスの安定供給を確保します。
- 地域とお客様の復旧・復興を支援します。
- BCPにより、全てのステークホルダーに安心を提供し、より信頼される企業になります。
取り組み状況
製造、調達、物流を統括する生産部門では、災害等緊急事態の発生に伴って事業中断に陥った際に、当社や顧客等に対する悪影響を許容範囲にとどめるため、あらかじめ目標として設定した期間内での事業再開・継続を果たすことを目的として、「ミウラグループ事業継続計画<BCP>【生産対策班】」を制定し運用しています。
購買品および調達品の対応として、調達先のBCP策定状況の確認、対象機種部品の安全在庫の見直し、調達先のリスク評価と安全在庫の見直し、調達先の代替先の検討、汎用品サプライヤーのデータリストおよび各種部品表のデータ整備などの確認を定期的に行う等、平常時からの準備事項を詳細に定め、災害に強いサプライチェーンの構築に取り組んでいます。
2022年度 |
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2023年度(計画) |
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災害時の在庫管理、
部品・薬品の確保
過去の災害経験から、被災時の必要部品を選定、安全数量を確保しています。本社機能の復旧までの最大1ヵ月間、全国の拠点間で製品や部品、薬品の融通ができるよう備えています。
特に、消耗品として大量に必要な水処理製品については、安定供給できるように分散在庫の強化など、在庫の確保を図っています。
豪雨による
浸水被害対策の実施
2018年の西日本豪雨の被災経験から、周辺河川氾濫に備え、工場周囲の河川防水壁の施工、排水ポンプの設置および設置建屋の施工、ロボット制御盤や溶接機の嵩上げ設置などの災害対策を実施しています。